会社を辞めて育児を担う夫が「ママ友」の輪に入った挙句、妻から離婚を突きつけられる――こんなエピソードが韓国YTNラジオの番組でこのほど紹介された。夫は「ママカフェ(子育て情報の交換サイト)の会員と親しくするのが、なぜ浮気なのか?」と問題を提起している。
番組によると、夫婦はもともと共働きだったが、妻のほうが高給なことから、夫が仕事を辞め、11カ月の子どもの育児に専念するようになった。
だが子育ては簡単ではなく、地域のママカフェに加入して情報交換するようになった。子どもを連れて文化センターで講座も受けた。同じ志を持つ仲間ができて、心強くなった。
だが、これを妻は快く思わなかった。
ママカフェ会員が夫と親しくなり、「ダーリン」と呼んでいる。
そのうち、携帯メールをやりとりするのは「浮気だ」と思うようになり、露骨に怒った。
さらに離婚まで要求するようになり、ついには訴訟になった。
夫は「ママカフェ会員と親しく過ごしたことが浮気なのか」「私は養育権を取ることができるのか」と尋ねた。
番組に出演した弁護士は「判例上、性的関係になくても、夫婦間の貞操義務を害したすべての関係を幅広く不正行為とみなす」と断じたうえ「すなわち『ダーリン』など愛称を使うことや、手を握ったり腕を組んだりする軽いスキンシップも状況によって不貞行為になることがある」と指摘した。
その一方、「性関係に至らない愛情行為は不貞行為ではないという判例も多数ある」とも言及した。
養育権については「経済力も重要な要素だ」としつつも「子どもが幼いほど、経済力よりも実際の主たる養育者が誰だったか、親の愛情と養育の意思、子どもとの愛着関係といった事情を、より重く検討する」と話した。
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