韓国の1960年代生まれの男女は、自分たちの親と子どもの面倒をみる「二重扶養」を経験する一方で、自分たちが高齢者になった時には孤独死することを心配している。そんな調査結果が出た。
財団法人「世話と未来」は、韓国リサーチに依頼し、1960年代生まれ(55~64歳)の男女980人を対象に調査し、「世話実態や認識調査結果」として3日、発表した。
いわゆる「386世代」と呼ばれる1960年代生まれは、人口全体の16.4%を占める最大の集団だ。一部は、超高齢社会が予告されている来年に65歳になり、法的には高齢者世代に突入する。
1960年代生まれのうち29%は、本人または配偶者の親と一緒に暮らしている。親がいる1960年代生まれのうち44%は、親に経済的支援として月平均73万ウォンを支給していた。49%は、親の健康問題で世話が必要な状態で、このうち32%は実際に親の面倒をみていた。
回答者の15%は、親と子どもの両方を扶養する「二重扶養」状況に置かれていた。
また、老後の暮らしについて「配偶者と二人きり」が66%だった。一人で暮らしたいとの回答は28%で、所得が高いほど配偶者と暮らしたいという回答が高かった。子どもと一緒に暮らしたいという回答は6%にとどまった。老後の責任については「本人」が89%を占めた。
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