韓国の化粧品輸出規模が昨年、史上初めて100億ドル(1兆5776億円)を突破した。
韓国食品医薬品安全処によると、昨年の化粧品輸出額は対前年比20.6%増の102億ドルを記録した。これは過去最高だった2021年の92億ドルを10.9%上回る。
輸出先の国別データでは、中国が25億ドルで最も多く、次いで米国(19億ドル)、日本(10億ドル)が続いた。上位10カ国で全体輸出額の77%を占めている。特に、アラブ首長国連邦への輸出の伸びはめざましく、初めて輸出上位10カ国にランクインした。
中国は昨年も韓国化粧品の輸出先1位だったが、輸出額が減少したため、中国向け輸出の割合は初めて20%台に低下し24.5%となった。中国向け輸出の割合は2021年の53.2%から2022年は45.4%、2023年は32.8%と、毎年減少していた。
一方、米国向け輸出額は対前年比57%増加し、増加率が最も大きかった。日本向け輸出額も29.2%増加し、初めて10億ドルを突破した。
製品の種類別では、基礎化粧品が約77億ドル、次いでメイクアップ用品が約14億ドル、ボディケア用品が約5億ドルという順だった。基礎化粧品が全体をけん引したものの、増加率ではボディケア用品が最も高かった。
中国向け輸出は製品のほぼ全種類で減少し、特に基礎化粧品の輸出減少額は約2億ドルで最大だった。一方、メイクアップ用品は2000万ドル増加し、対前年比5.7%増となった。
米国向け輸出では、基礎化粧品が対前年比66.8%増の約6億ドルを記録し、メイクアップ用品とボディケア用品もそれぞれ25.8%、122.2%の増加を見せた。
韓国食品医薬品安全処のオ・ユギョン処長は「韓国の化粧品業界の輸出が成長を続けられるよう、国家間協力を強化する。中国、米国などの安全性評価に対応し、国際水準の品質競争力を高められるよう企業を支援していく」と強調した。
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