韓国のバーチャルリアリティコンテンツ開発「VIVE STUDIOS」が4月22日、男性の仮想人間「チルジュ」を公開し、女性雑誌「ノブレス(Noblesse)」5月号のグラビアデビューも果たした
黒いスーツや華やかな色のシャツを着て、厳しい目つきで正面を見つめる。チルジュは「20歳」で「芸術的才能と情熱に満ちた」性格とされる。今回のグラビアをはじめ、今後NFT、ドラマ、映画、広告、公演など、多様な分野に進出する予定だ。
ただ、市場では、女性中心の仮想人間市場の隙間を狙うという「独自の経営戦略」という評価は出ているものの、市場の雰囲気を簡単に変えるには至らないという分析も出ている。
仮想人間市場では、2020年8月に「韓国初の仮想インフルエンサー」という触れ込みで誕生した「ロージー(Rosy)」▽「CES2021」で初公開された「レア(Reah)」▽今月12日に本格的なアイドル活動を始めた仮想アーティスト「ユア(YuA)」――ら女性が主流だ。彼女らはInstagramで1万~12万人のフォロワーを集めている。
韓国より熱気のある海外も同様だ。
2019年に約140億ウォンの収益を上げた「Lil Miquela」▽英国の「Shudu」▽ブラジルの「Lu du Makalu」▽日本の「imma」▽イスラエルの「Zoe Dvir」――ら人気の仮想人間は大半が女性だ。
「Miquela」を作った米国メーカー「ブラッド(Brud)」は「Blocko」という名の男性仮想人間も製作したが、マーケティングは「Miquela」を中心に進めている。
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