
韓国法務省は8月21日、イ・ジェミョン(李在明)政権下で初めてとなる検察中間幹部人事を発表した。今回の人事では女性や経済・金融事件に精通した検事が要職に抜擢される一方、イ・ジェミョン大統領関連の捜査や、ユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏に関する疑惑を立件しなかった検事らは左遷されるか辞任に追い込まれた。
ソウル中央地検の第1次長検事には、金泉地方検察庁のチェ・ジェア庁長が女性として初めて就任した。中央地検の第1次長検事は最大規模を誇る同庁の刑事事件を統括する。また大検察庁で人事や企画を担当する政策企画課長には、ソウル中央地検企画担当官のナ・ハナ氏が任命され、こちらも初の女性起用となった。
今回の人事の特徴は、特捜を担う中央地検反腐敗部に経済・金融に強い検事を多数配置した点である。金融犯罪や庶民生活に直結する事件に力を注ぐ方針がうかがえる。
一方、前政権下でイ・ジェミョン大統領を捜査したり、キム・ゴニ氏のブランドバッグ受領疑惑や株価操作疑惑を不起訴とした検事らは退陣や左遷となった。
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