
韓国のある女性が6月30日、オンライン掲示板「ボベドリーム」に「51歳の夫の話を代わりに伝えます。応援が必要です」というタイトルの投稿をした。突然の失業に打ちひしがれている50代の夫に励ましの言葉を、という妻の愛情こもった訴えである。
夫は大学卒業後10年以上勤務していた会社を結婚後に退職。14年間にわたって自営業を営んだが、景気低迷などの影響で廃業を余儀なくされた。
その後、かつて勤務していた会社に再就職。「定年まで頑張りたい」と決意したのに経営難のため入社から1年もたたないうちに希望退職を勧告された。
夫は家族の前では努めて笑顔でいる。だが毎晩のように「この歳でどこで働けるのか」「誰が雇ってくれるのか」「もう終わりなのか、これからどう生きていけばいいのか」と繰り返しながら深いため息をついているのも知っている。
女性は「夫は責任感が強く、誠実に愛情を持って仕事をしていた。大きなショックと喪失感を抱えており、自尊心も著しく傷ついている。見ていてつらい」と語る。
そこで妻はある掲示板の読者に「お願い」をした。「皆さんから『お疲れさまでした』『まだ遅くない』『またチャンスが来る』といった短い応援メッセージを届けてほしい」というのだ。
夫はこのコミュニティを頻繁に閲覧しているとのこと。女性は「温かい言葉が伝われば、このつらい時期を少しでも軽く、孤独でなく乗り越えられると思う。苦しい世の中だからこそ、優しい一言が誰かにとって大きな力になる」と呼びかけている。
(c)news1