太るおやつの代表とされるチョコレート。だが、主な原料のカカオにさまざまな効能が確認され、韓国で再び注目を集めている。
各国研究者の研究成果を総合すると、カカオに含まれるポリフェノール(polyphenol)は高血圧や心臓病などの成人病予防などに効果がある。ドイツ・ケルン大のドーバート博士は、ダークチョコレートには体内酸化窒素量を増加させ、血管をきれいにするポリフェノールが多く含まれており、血圧を下げるのに役立つと主張した。ココアの含量が60~70%以上で苦味のあるダークチョコレートを健康食品とともに摂取して運動すれば、最も高い効果があるという。
頭脳の健康にも影響を与えるという報告もある。米メーン大栄養生理学科のメリル・エリアス教授のチームによると、チョコレートを食べる人の記憶力と、抽象的な思考能力が良好だという研究結果だ。摂取すればスタミナがつくという研究もある。 ポリフェノールとともにフラバノール(Flavanol)、カテキン(Catechin)などがこうした効果を発揮するというわけだ。
特にダイエットにも効果があるという研究結果もある。最近、米国の実験生物学会は、ダークチョコレートを朝食べると空腹感が減り、体重減に役立つという結果が出た。この結果は、過去にマスコミが手掛けた実験で得た結果ともつながる。米時事週刊誌「タイム(TIME)」は10年前、
男女1000人を対象に実験をしたところ、週に5回以上、チョコレートを食べた人のBMI(ボディマス指数)が、そうでない人より1%低かったと報じた。当時、タイム誌は「チョコレートを食べた人の方がスリムだ」という記事を出し、大きな注目を集めた。
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