2025 年 11月 20日 (木)
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大規模土木現場にもドローンの自動管制…韓国エンジェルスウィング、現代建設と提携

現代建設のドローン管制=エンジェルスウィング(c)KOREA WAVE

韓国のドローンデータプラットフォーム企業「エンジェルスウィング(Angelswing)」は、現代建設が施工中の「南楊州王宿国道47号線移設(地下化)道路工事」に、DJI Dock 3を基盤としたドローン自動化施工安全管理プラットフォームを構築した。

メガ・ニュース(MEGA News)のシン・ヨンビン記者の取材によると、この事業は総延長6.41km、事業費1兆503億ウォン規模。韓国国内で初めて、上下部を完全に分離した「4分離(上下分離)立体トンネル」構造が適用される大型プロジェクトだ。地上道路と地下トンネルの工事が同時に進められる高難度の現場と評価されている。

ドローンステーションが設置されたことで、充電・離着陸・飛行が自動化され、ドローンは毎日現場を撮影し、2D地図や3Dデジタルツインモデルに自動変換される。

施工品質や工事の進行状況、危険区域をほぼリアルタイムでモニタリングできるようになり、防犯カメラでは確認が難しい死角まで点検が可能になった。

特に複雑なトンネル・地下車道の施工区間では、ドローンのデータが最適な施工順序、資源配分、地盤情報の検討など、意思決定に活用されている。本社と現場間のコミュニケーションも、撮影データを基により精密になったと評価されている。

エンジェルスウィングは、今回の事業を通じてドローン自動化管制ソリューションの重要性がさらに浮上すると見ている。同社のパク・ウォンニョン代表は「自動離着陸と日次データ収集をもとに、正確なデジタルツイン環境を提供し、国内最大の土木現場の安全・品質管理を高度化していきたい」と述べた。

エンジェルスウィングのプラットフォームは、国内外のプラント、道路・マンション・駅周辺開発など、累計500件以上の建設現場で活用されている。国土交通省の「スマート建設チャレンジ」安全管理分野で革新賞を受賞したAI基盤のドローン安全管制技術も適用され、リアルタイムAIによる危険検知機能の強化も計画されている。

(c)KOREA WAVE

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