韓国大統領選の公式選挙運動が本格化するなか、与党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)、保守系野党「国民の力」のユン・ソンヨル(尹錫悦)の両候補が、パフォーマンス合戦を展開して有権者の注目を集めている。
◇ハイキック
イ候補は20日、京畿道(キョンギド)水原(スウォン)で街頭遊説し、「イ・ジェミョン公約9段」と書かれたテコンドー服を着て登場し、「新型コロナ危機」「自営業者の苦痛」と書かれた看板を撃破した。その前日、全羅北道(チョルラプクド)で「ブースターシュート」のハイキックを放ったのに続く、さらなるパフォーマンスだ。演説では「今、新型コロナ、経済が厳しい。国の命令に従って特別な損害を被った場合、特別な補償をするのが正義だ」と強調している。
京畿道華城市(ファソンシ)での19日の遊説でも、ユン候補の妻、キム・ゴニ(金建希)氏の「ドイツモーターズ株価操作疑惑」について「大韓民国の株式投資が低く評価される理由は株価操作のためだ。誰か株価操作をしても、家族の中に力の強い人がいるので、大目に見てもらえる。株価操作を続けて投機をして、不法を犯す。こんな世の中を許せるのか」と強調した。
◇すでに有名になった尹「アッパーカットセレモニー」
ユン候補は、イ候補より先にパフォーマンスを繰り出し、注目を集めた。
ユン候補は選挙運動初日の15日、釜山遊説で現地に集まった支持者の前で「アッパーカット・セレモニー」を見せて、注目を集めた。これは、2002年、サッカーW杯の際、当時の韓国監督だったヒディンク氏を連想させるもので、各種コミュニティでユン候補のパフォーマンスを編集した映像が広まり、多くの関心を集めた。
ユン候補はその後、遊説でこのアッパーカットを積極的に活用している。 蔚山(ウルサン)、大邱(テグ)などで数回繰り返し、現場のムードを盛り上げた。一部の現場では支持者がユン候補に合わせてアッパーカットをまねしたりもした。
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