
韓国サムスン電子が新たに発表した折りたたみスマートフォン「ギャラクシーZフォールド7」は、大画面とAI(人工知能)の組み合わせにより、文書作成やマルチタスク処理の利便性が飛躍的に向上した。
米ニューヨークで7月9日に開催された「ギャラクシー・アンパック2025」が15日から韓国国内で予約販売が始まる。この機種は、フォルダブルフォンとしての欠点を最小限に抑える設計に注力している。
特に、ディスプレイの折り目(ヒンジ)に残る「しわ」はほとんど見えず、折りたたみ時の厚さも8.9mmと薄く、重さも215gに抑えられており、バータイプのスマートフォンに匹敵する携帯性を実現している。
搭載されたAI機能自体は、同社の「ギャラクシーS25」と同様だが、より広い画面上で動作することでその実用性が大きく向上している。たとえば、AI「ナウブリーフ」で予定を管理し、音声分離機能「オーディオイレイサー」で動画を編集し、「サークル・トゥ・サーチ」で直感的な画像検索が可能になるなど、より洗練された体験が得られる。
ユーザーは画面を左右に分割し、左側にショッピング情報、右側にワードアプリを開いて文書作成するなど、従来のスマートフォンでは難しかった“本格的なマルチタスキング”をスムーズにこなせる。下書きの文体や表現は、内蔵されたAI「グーグル・ジェミナイ」により自然で専門的な表現へと自動添削される。
さらに、YouTube視聴中に目に留まったファッションアイテムを「サークル・トゥ・サーチ」で囲むだけで、価格や販売情報を即座に取得できるのも利点。撮影時には分割画面で直前の写真を確認でき、撮影後はAIで背景の不要物を削除する編集まで対応する。
一方、バッテリーの持続性には課題も残る。高負荷な作業をしなくても、2時間半の利用でバッテリーは50%消費された。容量は4400mAhと、「ギャラクシーS25ウルトラ」の5000mAhよりも少ない。
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