社会で多くの事件が起きている。その中で特に、児童虐待事件に接するたびに沈痛な気分を打ち消すことができない。虐待の内容は日増しに深刻になる一方で、法と制度は被害児童を守ってあげられずにいる。
新刊「殴られてもいい子はいない」(Slody media)には、しつけという仮面をかぶった虐待で泣いている子供が、これ以上いなくなることを願う切実な気持ちが込められている。
著者は、2人の子供の母親として英語塾を経営し、多くの子供とコミュニケーションを取りながら過ごしてきた。
最近、済州(チェジュ)で起きた最大規模の保育園での虐待事件の被害者の親であり、責任者だった園長の家族という複雑な立場に置かれ、大きな試練の中で辛い時間を過ごさなければならなかった。
厳しい状況で著者が下した結論は、もうこれ以上、被害児童を出してはならないということだ。
著者は、記録に残さなければ記憶されないため、事実をそのままを記録した。虐待であることを知らずに子供たちを傷つけている教師へのメッセージや、どこまでを虐待だと認定するかについて国民の認識を改善するための話を盛り込んだ。
「漆谷(チルゴク)継母事件」 「ジョンインちゃん事件」など、さまざまな児童虐待事件の例を挙げ、現代韓国の児童虐待の現状を伝えている。状況に応じた正しいしつけと、虐待の疑いがある状況を「殴られてもいい子はいない」(Slody media)申告すること、さらに保護措置の重要性を語っている。
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