2024 年 11月 20日 (水)
ホーム社会大きな角で威嚇、攻撃的…韓国南部で“繁殖期”鹿が頻繁に出没、住民に広がる不安

大きな角で威嚇、攻撃的…韓国南部で“繁殖期”鹿が頻繁に出没、住民に広がる不安

(c)news1

韓国全羅南道順天市(チョルラナムド・スンチョンシ)のポンファン山周辺で、大きな角を持つ鹿が頻繁に目撃され、住民が不安を訴えている。10月から翌年1月ごろは繁殖期に当たり、攻撃的になるため注意が必要だ。

順天市や順天消防署によると、今年1~10月に「鹿を見た」という通報がポンファン山周辺で30件以上寄せられた。

ポンファン山に生息する鹿はニホンジカで、周辺の道路や川沿いで頻繁に目撃されており、登山客や地元住民も遭遇している。

2023年4月には鹿が付近の集合住宅に侵入し、捕獲作業中に暴れる事案が発生。消防隊員2人が負傷し、駐車中の車両1台が損傷する被害が出た。

花鹿は15~20年前、順天市内の農場から脱走した数頭が繁殖して個体数が増えたとされ、一時は70~80頭が確認された。現在は30頭ほどに減少しているらしい。

花鹿は韓国の法制度上「家畜」に分類されるため、野生動物としての管理が難しい。順天市は被害報告があれば消防当局と協力して捕獲し、その後、山中に放しているが、抜本的な対策は講じられていない。

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