外国人客に不当な料金を請求したとして免許取り消し処分を受けたソウルのタクシー運転手の男性が、その処分を不当として取り消しを求めた裁判で、ソウル行政裁判所は8日、原告敗訴の判決を下した。
判決によると、運転手は2022年2月、ソウルから仁川(インチョン)空港までタイ人の男女を乗せ、メーター料金の5万5700ウォン(約5900円)より1万6600ウォン(約1800円)多い合計7万2300ウォン(約7700円)を請求して現金で受け取った。
これについて、ソウル市は、運転手が有料道路通行料金6600ウォン(約700円)を除いて9700ウォン(約1000円)を多く受け取ったとし、不当な料金と判断して免許取り消し処分を決定した。
法律によると、不当な運賃または料金を請求する行為は違反の回数に応じて警告、資格停止、免許取り消しなどの制裁が決定される。
運転手は9700ウォンはチップであり、不当な運賃や料金を受け取る行為に該当しないと主張している。客の荷物を運ぶサービスを提供したことや9700ウォンの追加請求だけで免許取り消しは重すぎることを主張した。
これに対し、裁判所は1万ウォン(約1070円)程度のチップを追加で受け取ることは自然だとしながらも、運転手が過去に2回不当料金を請求し、警告や資格停止を受けたことからチップと見なすのは難しいと判断した。
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