韓国への訪問観光市場が急速に回復する雰囲気になっている。10月から入国初日の新型コロナウイルスのPCR検査義務が解除され、訪韓観光に対する規制が事実上消えたためだ。
韓国観光公社によると、8月の訪韓外国人観光客数は31万945人で、昨年同期(9万7087人)に比べ220.3%(約3倍)増えた。新型コロナ以前の2019年(158万6299人)の5分の1水準だが、2020年2月以降で最も多い訪問客数を記録した。
観光業界関係者は「本格的な訪韓市場の回復傾向は9~10月からあらわれるだろう。市場回復の最も大きなハードルだったPCR検査義務が完全に消え、業界の期待が高まっている」と話した。
◇日本訪問客、前年比20倍増加
韓国訪問の主要顧客である日本と台湾は目立った増加傾向を見せている。8月の日本人観光客数は2万6482人で、前年(2258人)比1072.8%、台湾観光客は632.3%増えた。
日本と台湾からの訪問者は、新型コロナ以前まで中国に次ぐ2、3位で、韓国政府は8月4日から両者に一時的なノービザ入国を許可している。
最近、日本・台湾がともに海外からのノービザ訪問受け入れを発表し、近いうちに韓国も新型コロナ以前と同じようにノービザ入国を再導入する可能性が高い。
新型コロナ拡散傾向が続いた昨年、韓国とトラベルバブル(旅行安全圏域)締結したシンガポールも3591.2%増と高い増加傾向を示した。
一方、8月の中国からの訪問客数は3万248人で、前年比76.9%増にとどまった。日本と台湾の増加傾向に比べてかなり少ない数字だ。
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