夏休み期間中、不規則な生活習慣や高カロリーの間食により、子どもや青少年の体重が増加しやすく、成人期の肥満につながるリスクが高まるため、適切な管理が求められている。
大韓肥満学会によれば、韓国の子どもや青少年の5人に1人が肥満で、3人に1人が肥満または過体重の状態にあることが明らかになった。
子どもや青少年の肥満は、体内の脂肪細胞の成長方式が成人肥満と異なるため、より危険である可能性がある。肥満とは医学的に体脂肪が多い状態を指し、体脂肪はエネルギーを最も効率的に蓄える方法だが、過剰な体脂肪は糖尿病や心血管疾患、脳卒中、心不全などのリスクを増加させる。1996年、世界保健機関(WHO)は肥満を疾患として定義した。
韓国の医療機関である江北三星病院の小児科専門医であるキム・ウンシル教授は「肥満は脂肪細胞の数が増える『脂肪細胞増殖型肥満』と、脂肪細胞の大きさが増加する『脂肪細胞肥大型肥満』に分類される」と述べた。また、「一度増えた脂肪細胞の数は、体重を減らしても減少しないため、子どもの肥満が成人肥満につながるリスクが高く、特に注意が必要だ」と警鐘を鳴らした。
実際に、子どもの肥満の50%が成人期にも肥満を引き継ぎ、青少年期の肥満はその80%が成人期にも持続することが明らかにされており、子どもの肥満のリスクとその重要性は増大している。
さらに、子どもの肥満は成人肥満よりも多様な合併症を引き起こす可能性があり、管理の重要性が一層強調される。キム教授は「子どもの肥満は、脂肪肝、高血圧、糖尿病などの代謝性合併症だけでなく、思春期早発症や成長の問題、さらにはうつ病や自尊心の欠如といった精神的な健康問題まで引き起こす可能性がある」と警告している。子どもや青少年の肥満治療は、早期に、適切に検査・治療し、タイミングを逃してはならないと強調している。
また、子どもや青少年の成長期には、急激な体重減少は推奨されず、単に体重指数(BMI)だけでなく、皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満を区別して、正確な健康状態を評価し、生活習慣などを総合的に考慮した適切な治療方針を決定すべきだとも述べている。
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