2024 年 12月 1日 (日)
ホームライフスタイル夏だから背筋がひんやり…韓国で「推理・スリラー」人気

夏だから背筋がひんやり…韓国で「推理・スリラー」人気

最近出版された推理・スリラー小説(c)NEWSIS

韓国の書店街で推理・スリラー小説が相次いで出版されている。若い作家8人が執筆したホラー小説集「永遠に知ったり何も信じられなくなる」から1949年ソウルを背景にした推理小説「私設探偵社の夜」まで古典的なスタイルから外れたユニークな作品が目立つ。

背筋がひんやりする話で暑さもしのげる魅力がある。「永遠に知ったり何も信じられなくなる」(ウネンナム)は都市怪談をテーマにしてカン・ファギル、キム・メラ、チョン・ジドン、チョ・ウリら若手作家8人による小説集だ。

2000年代を席巻した「赤いマスク」怪談など、一度は想像したり聞いたことのある怪談を2023年の都市に呼び戻した。

キム・メラの「地下鉄はなぜ新星なのか」は地下鉄という都市的な空間と「雑鬼」という幻想の存在を結びつけた。イ・ウォンソクの「マスクキッズ」は赤いマスク怪談を、新型コロナウイルス感染以後マスクが普遍化した現代に持ってきて、その時代の怪談を思い出させる。

「ザ・ケージ」(ハンスメディア)はエレベーターで発生した死亡事故を中心とした正統派心理スリラー小説だ。

米国のスリラー作家で訴訟専門弁護士でもある著者ボニー・キーストラーは、エレベーターという密室で起きたミステリーな事件を弁護士である主人公の視点から描いた。殺人事件の容疑者にされた主人公シェイを通じて複雑な法的問題に巻き込まれる恐怖と緊張感を描いた。

工学博士でSF小説家のクァク・チェシクは、初の推理連作小説集「私設探偵社の夜」(文学と知性社)を出版した。1949年、大韓民国第1共和国ソウルを背景にした8本の連作は、エピソードごとに激変期の時代像を反映している。

(c)NEWSIS

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