2025 年 12月 18日 (木)
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地方公立高からトップ3の医学部3校合格…韓国・女子高生に注目

ファン・ウィジンさん=江原日報(c)MONEYTODAY

韓国・江原道(カンウォンド)洪川(ホンチョン)の公立高校に通う高校3年生の女子生徒が、ソウル大学・高麗大学・延世大学の医学部にすべて合格し、現地で大きな話題となっている。いずれも韓国国内トップの「SKY」大学群だ。

15日付の地元紙『江原日報』によると、洪川女子高校3年のファン・ウィジンさんは、大学の農村地域特別選抜枠を活用し、ソウル大学、高麗大学、延世大学の医学部(医学科)に全て合格した。ファン・ウィジンさんは同校史上初めて、ソウル大学医学部に現役合格した生徒であり、同校の69年の歴史の中でも画期的な快挙とされている。

ファン・ウィジンさんは地元・洪川で生まれ育ち、南山小学校、洪川女子中学校を経て、洪川女子高校へ進学。中学時代には常に学年1位を維持していたという。

医師を志したきっかけは、人気ドラマ『賢い医師生活』だった。特別進学校(特目高)や私立高校(自律型私立高)へは進まず、地域の一般公立高校を選択。その理由について、「試験問題はすべて授業に答えがあると信じて、授業に最大限集中した」と語った。

ファン・ウィジンさんは「先取り学習は1~2学期分程度にとどめ、授業を復習のつもりで受けた。十分な睡眠を取り、体調管理にも気を配った」と振り返り、学習の質と生活リズムのバランスを重視した点がうかがえる。

課外活動では、学校で実施された読書・討論活動に積極的に参加。生物や生命科学関連の書籍を読み、疑問に思ったことをノートにまとめるなど、自主的な探究活動にも力を注いだ。これらはすべて学校の生活記録簿(内申書)に自然と反映されたという。

大学の面接試験では、地元・洪川で進む超高齢化の現実と、それにおける医師の役割について語った。面接官に「地域医療」への具体的な視点と問題意識を伝えられた点が、高く評価されたとみられる。

学業に専念できた背景には、家庭環境の影響も大きかったという。両親が塾を経営しており、自宅はまるで図書館のような環境に整えられていた。自然と本に囲まれた生活が、学習へのモチベーションにもつながった。

ファン・ウィジンさんは「綿密に準備すれば、期待が不安を上回る」という言葉を心に刻み、地域の制約を忘れ、自分にできることに集中したと語る。

(c)MONEYTODAY

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