
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた在韓米軍の一部削減案に関し、在韓米軍のブランソン司令官は27日、「統合参謀本部議長から何の話も聞いていない」と述べ、米国防総省に続き、報道を改めて否定した。
ブランソン司令官は、韓米関係専門シンクタンク「韓米研究所(ICAS)」のオンラインシンポジウムで発言した。WSJは、トランプ政権が在韓米軍約2万8500人のうち4500人の削減を検討していると報じていた。
ブランソン氏は「私は在韓米軍司令官であると同時に、韓米連合司令官、国連軍司令官でもあり、韓国駐留米軍を代表する最高位の将校である。その任務は統合参謀本部議長の指示に従って発言することにある。議長からそのような話は何も聞いていない。WSJの記事にも議長の言及はなかった」と指摘した。
国防総省もすでに「米国は韓国防衛に揺るぎない意志を持っており、今後も次期政府関係者と協力し、同盟を維持・強化する」との立場を明らかにしている。
一方で、ブランソン氏は現在の時期を「戦間期(inter-war years)」と定義し、米軍の再編と現代化の過渡期であると説明。「今は軍が変化を追求すべき時期であり、現実に備える必要がある」と述べた。
この発言は、軍の再整備が進む中でも、現時点で在韓米軍の削減に関する具体的な指示や議論は存在しないという立場を明確にしたものと見られる。
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