国際麻薬組織の配達事故で100kgに達するコカインが釜山(プサン)新港に入ってきたことが明らかになった。
南海(ナムヘ)地方海洋警察庁によると、海洋警察は釜山新港に停泊中の貨物船A号(7万トン級、韓国船籍)で時価3500億ウォン相当のコカイン約100kgを摘発、押収した。
コカイン100㎏は釜山市全体人口330万人が同時に投与できる量だ。
A号はブラジル→シンガポール→香港→韓国→中国などの順で運航する定期船だ。A号は昨年12月初め、ブラジルのある港を出港し、シンガポール、香港を経由して先月、釜山新港に入港した。
南海海洋警察庁は先月15日午後3時35分ごろ、A号水中船底検査中に麻薬と推定される物体が入っているカバン2個が発見されたという通報を受け付けた。
今回の犯行には船舶の下部のシーチェスト(Sea Chest)に麻薬を隠匿する別名「寄生虫」手法が適用された。シーチェストは船舶の底面にあるメインエンジン冷却のための吸入口をいう。
これに対し、南海海洋警察庁は捜査本部を設置し、麻薬捜査隊と水中科学捜査要員を現場に急派、水中鑑識によって隠されていたカバン3個を発見した。
麻薬が入った包装紙には中南米の麻薬密売組織を意味するイルカの模様などが刻まれていた。海洋警察は最近、中南米で生産されたコカインをブラジルから欧州に密輸出する手口が増えており、今回摘発されたコカインも韓国ではなく第3国に送ろうとしたものと見ている。
海洋警察は、釜山地方裁判所から押収捜索令状の発行を受け、A号内を捜索し、乗組員23人のDNAを採取する一方、尿と毛髪検査などを実施したが、陰性と確認された。
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