韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)政権発足後初の「国軍の日」(1日)の行事で「国軍の決意」を紹介する映像に中国人民解放軍の装甲車とみられる写真が使われ、批判が起きている。国防省はミスを認め、再発防止を約束した。
国軍の日は、1950年10月1日に韓国軍が南侵した北朝鮮軍を反撃した末、38度線を突破した日を記念するために制定された。韓国軍の威容と戦闘力を国内外に知らせ、国軍将兵の士気を高めるのが目的だ。こうした行事に中国軍の武器写真が使われたのは適切ではないという批判が出ている。
国防省は映像の中の装甲車が中国軍の武器であるとし、ミスを認めた。国防省関係者は「事前に確認できなかった点について遺憾に思う。今後このようなことが再発しないよう格別に留意する」と話した。
また、軍歌「滅共のたいまつ」を歌う場面で、字幕が「勝利のたいまつ」と表記された点も指摘された。現場では「滅共のたいまつ」とアナウンスされたが、放送字幕が誤って表記されたということだ。
国防省は「『滅共』は以前から韓国軍が北朝鮮に対して使ってきた用語で、ただ今回の行事には、一部招請された海外の賓客と外国軍代表に配慮して『滅共』の代わりに『勝利』と単語だけを変えた。軍歌は従来通り『滅共』と提唱した」と説明した。
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