韓国で最近、喫煙しない主婦が肺がんにかかる事例が増えている。女性の肺がんの患者は2015年から毎年3.2%ずつ増えるとともに、肺がん手術を受けた女性の約88%は、過去にたばこを吸った経験がないという。
同じ期間、19歳以上の女性喫煙率は6.5%から5.9%に減少しており、肺がんの最大原因である喫煙が、女性肺がん患者が増えている原因ではないということになる。
盆唐ソウル大病院が2003~15年に、女性肺がん患者957人を対象に調査をした際、韓国の女性肺がん患者の90%が非喫煙者だった。
女性肺がん患者が増加する理由は①台所で料理をする時に出る煙②間接喫煙――に大別される。換気施設が劣悪な空間で料理をする女性は、そうでない女性に比べて肺がんの危険性が1.4倍高いという。特に、天ぷらやチヂミなど油を多く使う料理をする時、危険性が高かった。
女性肺がんの大半を占める非喫煙肺がんは、喫煙者の肺がんとは異なる様相を見せている。特に目立つのは、若い年齢で発生するということ。男性肺がん患者は60代後半に発生率が高いのに対し、女性は主に50代後半で発生するという。
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