
韓国で乳児虐待・死亡事件による懸念が高まる中、2023年に発生した光州・無等山の新生児遺棄事件への関心が浮上している。発生から3年を経ても未解決のままとなっており、引き続き情報提供が呼び掛けられている。
光州北区の無等山・軍王峰付近の登山道で2023年3月5日、生後約2週間の乳児の遺体が見つかった。登山客が道端に置かれたビニール袋を不審に思い確認したところ、遺体が発見された。
司法解剖の結果、死因は低体温症と判明した。この乳児は出生届や仮登録番号もなく、身元は特定されていない。名前のないまま無縁仏として葬られ、現在は光州の公園墓地に安置されている。
警察は遺体とともに見つかった物品からDNAを確保し、約6カ月にわたり捜査を進めたが、有力な手がかりは得られなかった。DNAが乳児本人と一致しなかったことから、親以外の第三者の関与も視野に入れた広範な捜査が続けられた。
また、産婦人科の出産記録や当時の出産女性、登山道の利用者などを対象に調査を進め、地域内の新生児DNAとの総合照合や、周辺の防犯カメラ映像の分析も重ねた。さらに、インターネット上の「乳児遺棄」に関する検索履歴の分析にも踏み込んだが、容疑者の特定には至っていない。
医療機関外で出産された可能性も指摘されたものの、それを裏付ける証拠は確認されなかった。
現在、この事件は光州警察庁の長期未解決事件専従チームに引き継がれ、捜査が続いている。山岳地帯で発生した遺棄事件は、防犯カメラの設置が限られ、動線の特定も難しいことから、長期化しやすいとされる。
最近、全羅南道・麗水(ヨス)で生後4カ月の乳児が虐待により死亡した事件をきっかけに、乳児虐待や遺棄問題への関心が再び高まっている。未解決事件の再検証や、子どもを守る制度強化を求める声も強まっている。
警察は「どんな小さな情報でも解決の糸口になる可能性がある」として、引き続き情報提供を呼びかけている。
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