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韓国で新年早々、コーヒーフランチャイズが相次いで値上げに踏み切った。当面は原材料費高騰やウォン安の影響により、価格調整が避けられないとの見方が出ている。
低価格コーヒーブランド「コンポーズコーヒー」は3日、アイスアメリカーノの価格を1500ウォン(約158円)から300ウォン引き上げると発表した。コンポーズが値上げを実施するのは、2014年のブランド設立以来初めてだ。同社は、原材料価格の急騰と内需低迷の影響で、値上げが避けられなかったと説明している。
すでに旧正月を前に、多くのコーヒーフランチャイズが価格を引き上げた。「ポールバセット」は先月23日、3年ぶりに28種類の商品の価格を平均3.4%引き上げた。「スターバックス」も同24日にトールサイズの飲料価格を引き上げた。これに加えて「ハーリス」も値上げし、業界全体で価格上昇の流れが広がっている。
コーヒー価格引き上げの最大の要因は、コーヒー豆の価格上昇にある。最近、主要生産国であるブラジルやベトナムの作柄が悪化しているためだ。
食品産業統計情報(FIS)によると、カフェで主に使用されるアラビカコーヒー豆の価格は、今月5日時点で1トンあたり約8768ドル(約133万2863円)を記録し、対前年同月比111%増となった。同期間、インスタントコーヒーに主に使われるロブスタ種の価格も5643ドルに達し、約82%上昇した。
これに加えて、為替レートも重要な要素として挙げられる。ある業界関係者は「コーヒー豆の価格が不作で上昇したうえ、為替レートまでウォン安となり、価格負担が増大している。コーヒー豆は全量輸入に依存しているため、値上げは避けられないだろう」と説明した。
業界では、売り上げを伸ばしてきた低価格コーヒーフランチャイズも値上げを避けられないとの見方が出ている。加盟店オーナーの負担が増大し、収益性に問題が生じる可能性があるためだ。
別の業界関係者は「加盟店主の利益率が悪化するにつれ、企業としても価格を引き上げざるを得ない状況だ。コーヒー豆の価格が上昇すると、加盟店が本部から仕入れる豆の価格も上がる」と説明した。
この関係者は「コーヒーの価格が据え置かれたまま豆の価格が上がれば、すぐに店主の利益率低下につながる。店主からの価格引き上げ要請が相次げば、フランチャイズ本部も価格引き上げを決断せざるを得ない」と指摘した。
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