韓国国内の決済市場の競争激化に伴い、東南アジア市場攻略に乗り出したカード会社が次第に目に見える成果を出している。新韓カードとKB国民カードが東南アジア市場で純利益を増やし先頭に立った。東南アジアの場合、人口が多い割にはクレジットカード普及率が低く、未来成長性が大きい市場であり、カード会社は着実に投資を増やしている。
新韓カードの今年第1四半期(1~3月)の海外部門の純利益は90億5300万ウォン(1ウォン=約0.1円)。これは前年同期比(38億8000万ウォン)比133.32%増の規模だ。新韓カードは現在カザフスタンとインドネシア、ミャンマー、ベトナムの4カ国に海外法人を置いている。新韓カードは2014年にカザフスタンに進出したのに続き、2015年インドネシア、2016年ミャンマー、2019年ベトナム法人を発足させた。
特にカザフスタンで分割払い金融と信用、担保融資を営んでいる有限会社新韓ファイナンスは目覚ましい成長ぶりを見せている。新韓ファイナンスは同時期、純利益15億5000万ウォンを記録し、前年同期(5億7900万ウォン)に比ベ167.70%の成長率だった。
ベトナムの新韓ベトナムファイナンスは、海外法人の中で最も高い実績を達成した。新韓ベトナムファイナンスは55億8600万ウォンの純利益を上げた。前年同期(29億6400万ウォン)に比べ88.46%成長した。
ミャンマー法人新韓マイクロファイナンスの場合、クーデターなど現地の政治状況によって損失を免れずにいるが、赤字幅は次第に減っている。新韓マイクロファイナンスは2億2000万ウォンの損失だったが、昨年第1四半期(8億3400万ウォン)に比べれば、早い回復振りを見せているわけだ。
KB国民カードもインドネシア、カンボジア、タイなどに進出した。KB国民カードはバイク、耐久財の分割払い金融に強い現地金融会社を買収し、早く市場に定着した。KB国民カードの海外法人当期純利益は47億8300万ウォンで、前年(29億800万ウォン)より64.48%増加した。
KB国民カードは2018年カンボジアを手始めに2020年インドネシア、2021年タイなどに順次進出し、昨年はカンボジアリース会社アイファイナンスリーシングを買収し、分割払い金融市場に続いてリース市場にも進出した。
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