
韓国光州市で最も交通量の多い武珍大路にある防音トンネルが、6カ月もの間、照明が故障したまま放置されていた。原因は光州市のずさんな行政対応であり、数万人のドライバーが暗闇の中で運転を強いられ、重大な安全リスクに晒されていたことが判明した。
問題のトンネルは、光州市と全羅南道の西南部を結ぶ武珍大路に位置する長さ290メートルの防音トンネル(光州女子大学方面)。市によると、昨年10月から内部照明20基がすべて作動しておらず、夜間通行するドライバーからは視界確保が困難だとして複数の苦情が寄せられていた。
この区間は光州市内でも最も交通量が多く、1日平均で約6万8700台が通行する。トンネル入り口・内部・出口にそれぞれ分岐があり、合流や進入車両も多いため、慢性的な交通渋滞が発生する地点でもある。
制限速度は時速80キロで、車線変更も頻繁だ。トンネル内の照明が点かないまま半年が経過し、ドライバーは常に事故とその二次被害の危険に晒されていた。
あるドライバーは「事故の危険があると訴えてきたのに、市は何の対応もせず放置してきた」と批判した。
光州市は当初、「予算上の都合で直ちに整備できなかった」と説明し、専門家の意見を待っていたとして対応の遅れを正当化していた。しかしnews1の取材が始まるや否や、わずか半日で現地点検が実施され、「ブレーカー(遮断機)が落ちていた」ことが原因と判明。直ちに仮復旧作業が完了した。
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