
麻酔薬成分を混ぜた電子たばこを吸った若者がよろめきながら歩く映像が中国のSNSで広まっている。その様子から「ゾンビたばこ」と呼ばれ、日本のほか中国やタイ、シンガポールでも10代の使用が急増。韓国でも流通が確認された。
問題の成分は医療用麻酔薬エトミデート。本来は静脈から投与する全身麻酔の薬剤だ。吸引を前提に作られておらず、他の向精神薬との混合時の影響も分からないため、専門家も危険性を指摘している。
過剰摂取すると中枢神経が抑制され、けいれんや意識低下を招く。立ったまま吸引すると手足が揺れ、歩行が乱れるのが「ゾンビ」と呼ばれるゆえんだ。
長期にわたって使用すると副腎機能が低下し、重症化すれば呼吸不全や死亡に至るケースもある。中国では15~20歳の利用者について深刻な内分泌障害が報告された。
また「ストレスが減る」「痩せる」といった虚偽の情報で未成年を誘引する手口が問題化。日本は2025年5月に指定薬物として規制を強化し、韓国でも来月から向精神薬として管理が厳格化される。
専門家は「医療用薬剤を嗜好品として吸う行為は予測不能の健康被害を招く。海外の流行は必ず国内に波及する」とし、啓発と取り締まりの強化を求めている。
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