
中国黒龍江省ハルビンで開催の冬季アジア大会に参加している北朝鮮のフィギュアスケート代表チームが、韓国の記者団に「選手を刺激するな。どいてくれ」と冷たい態度を見せた。
北朝鮮フィギュアスケートのペア代表、リョム・デオクとハン・グムチョルが10日、中国ハルビン氷上訓練センターに姿を現した。
2人はフィギュアスケート・ペアショートプログラムへの出場を控え、練習に励んでいた。韓国記者団はこの様子を撮影していたが、練習が終わるころ、北朝鮮選手団の関係者が近づき、神経質な反応を示した。
北朝鮮選手団は共同取材エリア(ミックスゾーン)でもインタビューに応じなかった。韓国の記者が「コンディションはどうですか?」と質問すると、北朝鮮関係者は「選手を刺激するな。どいてくれ」と声を荒げた。
記者団が「ハルビンの寒さはかなり厳しいのでは?」と問うても、選手らは無言のままバスへ向かった。この時、北朝鮮関係者は選手に「コートのボタンをしっかり締めろ」と指示する様子も見られた。
韓国の記者団と北朝鮮選手団が接触したのはこれが初めてではない。6日にも北朝鮮関係者がインタビューを拒否し、「携帯をしまえ」「忙しい」などと言い、すぐに現場を立ち去っていた。
北朝鮮は今大会でフィギュアスケート競技にペアのリョム・デオク&ハン・グムチョル組と、男子シングルのロ・ヨンミョンの計3人を派遣している。北朝鮮は過去の冬季アジア大会においてフィギュアスケート・ペア種目で3つのメダルを獲得した実績がある。
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