2026 年 3月 17日 (火)
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北朝鮮・金正恩総書記「420キロ圏内の敵に不安与える」…多連装ロケット訓練、娘と視察

労働新聞(c)news1

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が娘とともに、600ミリ超大型多連装ロケット砲を動員した火力打撃訓練を視察した。キム総書記は「射程圏内の敵に戦術核兵器の破壊的威力を示す」と述べ、韓国などに対する威嚇メッセージを発した。

党機関紙・労働新聞は15日、「14日に朝鮮人民軍西部地区の長距離砲兵部隊による火力打撃訓練が実施された」と報じた。訓練には600ミリ超精密多連装ロケット砲12門と砲兵中隊2個が投入されたという。

同紙は、発射されたロケット弾が約364.4キロ離れた日本海上の目標を「命中率100%で打撃した」と伝えた。

現地を訪れたキム総書記は、ミサイル総局長に訓練指揮を委任し、射撃方法について直接指示した。訓練を見守ったキム総書記は「世界的に見ても、この兵器体系の性能を上回る戦術兵器は存在しない」と満足感を示した。

一方で、「この訓練は、420キロの射程圏内にいる敵対勢力に不安を与え、戦術核兵器の破壊的威力を理解させるものだ」と述べ、威圧的な発言も続けた。

さらにキム総書記は「防御的性格を持つ抑止手段が外部勢力の武力挑発や侵攻を防げない場合、これらは直ちに巨大な破壊力を持つ攻撃手段として使用される」と警告。「この兵器が使用されれば、射程内の相手側軍事インフラは決して耐えられない」と強調した。

韓国軍合同参謀本部は14日午後1時20分ごろ、北朝鮮の順安付近から日本海上に向けて弾道ミサイル約10発が発射されたのを探知したと明らかにした。飛行距離は約350キロと推定される。

北朝鮮による弾道ミサイル発射は、1月27日に短距離弾道ミサイルを発射して以来47日ぶりで、今年3回目となる。今回のように10発以上を同時発射するのは異例で、米韓合同軍事演習「自由の盾」への反発とみられている。

専門家は、今回の兵器運用について「2023年以降、600ミリ級超大型ロケット砲の作戦概念が具体化している」と分析。戦争発生時には米韓空軍力に対抗する先制攻撃や報復打撃まで想定している可能性があると指摘した。

またキム総書記が言及した「420キロの射程圏内」は、平沢、烏山、群山など在韓米軍の主要航空基地や韓国軍の航空施設を念頭に置いた発言とみられている。

一部では、トランプ大統領が最近、北朝鮮との対話に関心を示したとの報道直後の軍事行動である点にも注目が集まっている。ただ専門家の間では、今回の発射は米韓合同演習への対抗として計画された通常の軍事示威の可能性が高く、米国の発言に対する即時の反応ではないとの見方も出ている。

(c)news1

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