2025 年 8月 19日 (火)
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北朝鮮・金正恩総書記、米韓合同演習を「戦争挑発の意志の表れ」「主導的に対応する」

8月19日付労働新聞キャプチャー(c)KOREA WAVE

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は8月18日、北朝鮮初の5000トン級新型駆逐艦「崔賢」号を点検した際、米韓合同軍事演習に言及し、「戦争挑発の意志の表れ」と位置づけて「主導的な対応」を指示した。党機関紙・労働新聞が19日伝えた。

それによると、キム総書記は駆逐艦「崔賢」号を訪れ、艦の武装体系統合運用試験の過程および海兵の訓練や生活の実態を点検した。現場ではパク・クァンソプ海軍司令官がキム総書記を出迎えた。

キム総書記はその際、「今日から再び敢行される米国と韓国の合同軍事演習は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対して最も敵対的かつ対決的であろうとする意思を、隠すことなく示した明白な立場の表明だ」と述べ、「韓米の深まる軍事的結託と軍事力の誇示行為は、最も明確な戦争挑発の意志の表れであり、地域の平和と安全環境を破壊する根源となる」と指摘した。

さらに「長年慣例化してきた韓米の軍事演習が、これまで一度たりとも挑発的性格や危険性を含まなかったことはないが、最近では核要素を含む軍事的結託を試みている点から、その重大性はさらに増している」とし、「こうした情勢の変化は、我々に主導的かつ圧倒的な変化による対応を要求している」と述べた。

キム総書記は海軍の核武装化計画についても満足感を示した。報道では、キム総書記が「艦の各武装システムの部分別試験過程および統合運用体制の構成実態に関する報告を受け、海軍の先端化・核武装化という重要課題が段階的に、計画通り進行していることに対して満足を示した」と伝えた。

またキム総書記は「我々は絶え間ない闘争と奮闘によって我が国権の核心を守ってきた共和国海軍の地位と活動において重大かつ画期的な変化を引き続きもたらすだろう。我が海軍は近い将来、国家核戦力の構成と核使用の領域において確固たる役割を担う信頼すべき戦力となるだろう」と述べ、「これは我々の海軍戦力が国家防衛戦略の遂行と戦争抑止力の発揮に、より適合することを意味する」とも語った。

このほかキム総書記は、8~9月に予定された作業を完了させ、計画通り10月中には次の段階である艦の性能および作戦遂行能力評価の工程に移行するよう強調した。

北朝鮮は、自国が相対的に劣勢と見なされてきた海軍力の強化に強い意志を示してきた。今年4月26日に初の5000トン級駆逐艦「崔賢」号を公開し、1カ月も経たない5月21日には同じ級の2隻目の駆逐艦を公開しようとしたが、進水式中に座礁。しかし6月12日に修理を終えて「姜健」号と命名し、改めて進水式を実施した。

キム総書記は以前、「姜健」号の進水式で「来年から崔賢級またはそれ以上級の駆逐艦を毎年2隻ずつ作戦海域に配備する」と明らかにしており、北朝鮮は7月、決起集会を開き、党創建記念日である10月10日までに崔賢級駆逐艦3隻目の建造を決議した。

(c)news1

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