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北朝鮮の対南放送による騒音被害で、韓国仁川(インチョン)市江華郡(カンファグン)の教職員らが睡眠不足を訴えていることを受け、当局が教職員官舎に防音設備を設置する方針を決定した。
仁川市教育庁や江華教育支援庁によると、江華郡松海(ソンヘ)面の松海小学校の教職員から、北朝鮮の対南放送による騒音被害が報告された。
市教育庁が先月24日に実施した現地調査では、松海小学校の教職員27人のうち、官舎を利用している一部の職員が「対南放送の騒音による睡眠不足とストレス」に悩まされていると明らかにした。
北朝鮮の対南放送は主に深夜に流されるため、学校の授業には大きな影響は出ていないとされる。
これを受け、教育当局は、松海小学校の教職員官舎(全7世帯)に防音設備を設置する方針を固めた。
市教育庁の関係者は「松海小学校の官舎に防音窓を設置するための予算を確保している。教職員の対南放送による騒音被害を軽減するため、対策を進めていく」と強調した。
仁川市が昨年10月16~17日に松海面で測定した北朝鮮の対南放送の騒音レベルは、生活騒音基準を超える76~81デシベル(dB)だった。
市は早ければ今月中に松海面の2つの村、計35世帯への防音窓の設置を完了する方針を示している。
(c)news1