北朝鮮の無人機(推定)数機が26日、南北の軍事境界線(MDL)を越え、韓国領空を飛行した。これに対し、韓国軍は警告放送・射撃を実施、戦闘機など対応する戦力を投入して撃墜を試みている。
北朝鮮の無人機による韓国領空侵犯が軍当局に確認されるのは2017年6月以来。
合同参謀本部によると、韓国軍は同日午前10時25分ごろ、京畿道(キョンギド)金浦市(キムポシ)の北朝鮮上空で、北朝鮮の無人機の航跡を確認した。
その後、無人機は韓国側に入り、京畿道金浦市と坡州(パジュ)市、仁川(インチョン)・江華島上空まで飛行してきた。この過程で一部の無人機は肉眼でも識別されたという。
これら無人機は直線航路で南下したあと、Uターンをしたり左右に動いたりするなど航跡を多様化させ、韓国側住民のいる民家の上空付近まで南下したものもあった。
韓国軍当局は、北朝鮮の無人機による領空侵犯を探知した後、直ちに戦闘機と攻撃ヘリコプターなどを投入した。無人機が民家から離れた地点を飛行するのを見計らって撃墜する方針を取った。
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