北朝鮮のレストランで、資本主義の象徴とも言える「コカコーラ」や「KFCケチャップ」が提供されている様子が確認され、注目を集めている。
北朝鮮での日常を記録している中国の留学生が、平壌の「チャンガンウォン食堂」で食事する様子をSNSに投稿した。テーブルには注文したフライドチキン、コカコーラ、そして中国語で表記されたKFCのケチャップが並んでいた。この食堂は外貨で支払いが可能で、北朝鮮の中産階級以上の住民や外国人を対象にしていると推測される。
投稿には、韓国の「昔ながらのフライドチキン」を彷彿とさせる料理の写真や、価格表も含まれており、フライドチキンが5.3ドル、冷麺が3.5ドルと記載されていた。
別の投稿では、平壌のハンドメイドバーガー店「モランボンソグァン食堂」で、マクドナルドのケチャップやガーリックチリソースが提供されている様子が確認された。
北朝鮮はかつて「米国製フランチャイズ食品」を警戒していたが、外国人観光客が利用可能な高級施設では、コーヒーやコカコーラが販売されている例が見られている。これまでにも平壌のカフェでコカコーラが確認されたことがあり、北朝鮮ではコカコーラの模倣品や自家製炭酸飲料が販売されているとされる。
北朝鮮で販売されるコカコーラは、中国のコカコーラ法人から輸入されたものである可能性が指摘されている。KFC関連の商品も、中国法人が製造したものを北朝鮮が調達している可能性があると考えられる。
北朝鮮では2021年以降、食生活を変化させる試みとして、ハンドメイドのハンバーガーやスパゲティを宣伝している。
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