2024 年 11月 25日 (月)
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北朝鮮が金正恩総書記と文在寅大統領のグラビア発行

北朝鮮が4日に公開した金正恩総書記と文在寅大統領の首脳会談を記録した写真集「北南関係の大転換-2018」。そこに収容された2018年4月27日、板門店での初めての出会いの場面(写真集キャプチャー)©news1

北朝鮮はキム・ジョンウン(金正恩)総書記がムン・ジェイン(文在寅)韓国大統領と開いた3回の首脳会談に関する写真集を発行した。対外宣伝メディア「わが民族同士」が4日、公開した。画報のタイトルは「北南関係の大転換-2018」。

写真集には2018年4月27日、5月26日に板門店で開かれた首脳会談と、同年9月にムン大統領の平壌訪問時が記録されている。

さらに、キム総書記が2018年1月の新年辞を通じて平昌(ピョンチャン)冬季五輪への参加意思を明らかにした後、実妹、キム・ヨジョン(金与正)副部長をはじめとする北朝鮮特使団が訪韓した場面の写真も盛り込まれた。その後、韓国側特使団の訪朝、キム総書記との接見など、首脳会談の成功過程がすべて記録された。

ムン・ジェイン(文在寅)大統領夫妻やソ・フン(徐薫)国家情報院長(当時)、チョン・ウィヨン(鄭義溶)大統領府国家安保室長(同)ら、南北首脳会談に貢献した人物もすべて掲載された。

「北南関係の大転換-2018」に収録された2018年3月の韓国側特使団の訪朝の様子(写真集キャプチャー)©news1

「北南関係の大転換-2018」に収録されたキム・ヨジョン(金与正)副部長ら北朝鮮特使団とムン大統領の会談の場面(写真集キャプチャー)©news1

北朝鮮は写真集を通じて、当時の南北関係の進展がキム総書記の「指導力」と「決断」によるものであることを浮き彫りにしている。

北朝鮮はこれまで、キム総書記の首脳外交活動を記録する各種写真集を随時発刊している。特に「失敗」したトランプ前米大統領との首脳会談の画報を発行しながらも、2019年6月板門店で進められた米朝+韓国の3者首脳対面時におけるムン大統領との面会は抜け落ちていたりした。これに対して北朝鮮が2019年以後の南北関係の悪化を反映して意図的に南北首脳会談の成果を「無視」するための措置という解釈もあった。

だが、今回の写真集発行で、北朝鮮もムン政権時代の南北関係について、意味深く評価しているという結論が可能になった。これは、ムン大統領の退任を控え、さらに浮き彫りになっている。南北首脳は先月20~21日、親書を交換し、キム総書記は「任期の最後まで民族の大義のために気遣ってきたムン大統領の苦悩と労苦を高く評価する」という立場を明らかにした。

©news1

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