
北朝鮮の最高人民会議で、国家紋章をあしらった新たなバッジが確認され、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の「国家代表」としての性格を強調する象徴演出の一環との見方が出ている。
朝鮮中央テレビや労働新聞によると、3月22日から23日にかけて開かれた第15期最高人民会議第1回会議の出席者は、右胸に新しい国家紋章バッジを着用していた。従来の第14期では、議員らは国旗バッジを着用していた。
演出面でも変化が見られた。祝賀公演のスクリーンが国家紋章のイメージで統一されるなど、国家の象徴を前面に押し出す構成が目立った。
専門家は、こうした動きが2019年の憲法改正以降の流れと一致すると分析している。同改正では、キム総書記に国家代表としての地位が明確に付与され、「国家の最高職責」と規定された。
実際に、専用車のナンバープレートや車体にも国家紋章が使用されるなど、国家象徴の再編が進められてきた。
専門家は「キム・ジョンウン時代にふさわしい国家イメージを構築する過程だ」としたうえで、「単なる象徴変更にとどまらず、キム・ジョンウン氏を国家そのものの象徴かつ絶対的権威として際立たせる方向で体制イメージを再構成している」と指摘した。
また、最近の党大会では朝鮮労働党のマーク(ハンマー・筆・鎌)が強調され、指導者の肖像の代わりに党旗や党マークが演壇の背景に配置された。これも「キム・ジョンウン時代の朝鮮労働党」の地位と権威を強調する演出とみられている。
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