2025 年 11月 24日 (月)
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北朝鮮、農業向けアプリ「黄金の果実」利用拡大…加入者数1.6倍に

労働新聞キャプチャー(c)KOREA WAVE

北朝鮮が農業労働者向けに提供する科学農業アプリケーション「黄金の果実」の利用者が前年に比べて1.6倍に増加したと、同国メディアが宣伝した。

朝鮮労働党機関紙・労働新聞は11月12日、「農業労働者の間で農業科学技術サービスプログラム『黄金の果実』の人気が日ごとに高まっている」と報じたうえで、このアプリを「科学農業の親しき道連れ」「多収穫への案内人」と称賛した。

具体的な加入者数は明かされていないが、最大の農業地域である黄海南道の利用者数が最も多く、咸鏡南道・黄海北道・平安南道でも利用者が増加傾向にあるという。

また、2025年5月3日には「5月中旬までの農業気象条件と技術的対策」に関する資料が1日で1万人以上に閲覧されたと強調。これまでに提供された質疑応答サービスも1万件を超えるとして、利用実績を強調している。

同紙は「科学農業第一主義の旗を掲げて、今年の農作で豊作を目指し奮闘している各地の農業労働者の熱意を『黄金の果実』を通じて感じられることは非常に喜ばしい」と述べた。

この「黄金の果実」は、北朝鮮農業科学院と黄海北道の通信管理局が共同開発したもので、モバイル通信網を利用して、農業科学技術に関する情報の閲覧や質疑応答が可能なサービス。近年は音声認識を活用した質問作成や資料検索、家畜の病気診断機能なども追加されている。

北朝鮮メディアの7月の報道によれば、「黄金の果実1.3」バージョンのリリースが近いと伝えられていたが、現時点で公開されたかは確認されていない。

北朝鮮は科学的手法による農業生産の向上を重視しており、住民が農業における科学的知識を簡単に習得できるよう、「黄金の果実」の積極活用を奨励している模様だ。

また、農業科学技術の普及を目的としたウェブサイト「黄金の畑」も展開されており、農民は科学資料の検索・閲覧だけでなく、テーマ別の科学技術討論にも参加できるようになっている。

(c)news1

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