
韓国・仁川市が推進する白翎島(ペンニョンド)・大青島(テチョンド)地域のユネスコ世界ジオパーク登録に対し、北朝鮮が異議を申し立てたことが明らかになった。これにより、ユネスコによる現地調査が無期限で延期される事態となった。仁川市のユ・ジョンボク市長が22日の記者会見で明らかにした。
仁川市は昨年11月、環境省およびユネスコ韓国委員会と協力し、白翎島・大青島・小青島(ソチョンド)を対象に世界ジオパーク登録を申請。今月からの現地調査が予定されていた。だが、北朝鮮がユネスコに対し、フランス時間21日夜に異議を申し立てたことで、手続きの不確実性が高まっている。
ユ市長は「北朝鮮の異議申し立てには、北方限界線(NLL)の無力化を狙った意図が含まれている可能性がある。地質公園の登録は国際協力の観点から進めるべきで、外交・軍事的対立にすり替えてはならない」と訴えた。
また、「必要であれば北朝鮮側と直接会って問題解決に向けて議論する用意がある。NLLは70年以上にわたり実効支配してきた韓国の海上領土であり、揺るぐことはない」と強調した。
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