
北朝鮮がロシア語を小学校4年生から必修科目として導入したことが分かった。外交・軍事分野に続き、教育分野でも北朝鮮とロシアの協力関係が強化されている実態が明らかとなった。
ロシアのメディア「モスクワ・タイムズ」が11月27日に報じたところによると、ロシアのアレクサンドル・コズロフ天然資源・環境相は「北朝鮮では小学校4年生からロシア語が必修科目として導入された」と発言した。
コズロフ氏は北朝鮮を「朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)」と正式名称で呼びつつ、「ロシア語は北朝鮮で最も人気のある外国語の一つ」とも述べた。
また、北朝鮮国内で現在、約600人の学生がロシア語を学んでおり、2024年度には96人の北朝鮮国籍者がロシアの大学に入学したとも明かしている。
ただ、北朝鮮当局からはこの発言に対する公式な確認は得られておらず、実際にロシア語必修教育がいつから本格施行されるのかは不透明だ。
すでに平壌のロシア大使館は、北朝鮮の大学生を対象にしたロシア語教育の拡充を明らかにしており、プーシキン・ロシア語大学の講師2人が現地に滞在し、約250人の学生に2カ月間の集中教育を実施中だという。
一方、コズロフ環境相によれば、ロシア国内では3000人超の小中高校生が韓国語を第2または第3外国語として学んでおり、約300人の大学生が韓国語を専攻しているという。
北朝鮮とロシアの接近は、ロシアのウクライナ侵攻(2022年以降)以降、急速に進展している。昨年には両国首脳が相互防衛条約を締結しており、北朝鮮がウクライナ西部クルスク州の防衛に数千人規模の兵力を派遣したとの情報もある。
教育交流は、両国の包括的なパートナーシップの一環として位置づけられており、今後も文化・学術分野における連携の強化が続くものとみられる。
(c)NEWSIS

