米政府系のラジオ自由アジア(RFA)が最近、北朝鮮がロシアに派兵した軍人の戦死者家族に「戦死証」を発行していると報じたことについて、韓国国家情報院は3日、「可能性があり、関連する動向を追跡している」と明らかにした。
国情院によると、北朝鮮には平時の兵士や事故死者にも「戦死証」を発行する制度が存在するという。この「戦死証」は戦争や特殊任務で死亡した兵士に対して発行される死亡確認証の一種で、発行された家族は物資供給や幹部登用の際に特別な優遇を受けるとされる。
RFAは昨年12月30日、複数の情報筋の話として、北朝鮮当局がロシアに派兵された兵士の死者が出たことを住民には知らせず、家族だけに「戦死証」を授与していると報じた。この報道によると、北朝鮮はロシアへの派兵を住民に隠し続けているという。
現在までにロシアに派兵された北朝鮮軍のうち約100人が死亡、1000人以上が負傷し、総計で1100人以上の死傷者が発生していると推定される。
国情院は「派兵された北朝鮮軍の戦死者が引き続き増加している」と指摘している。
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