新型コロナウイルス感染対策の非常防疫態勢を維持する北朝鮮が、韓国の新型コロナの拡散状況に注目し、住民の警戒心を高めている。
朝鮮労働党機関紙・労働新聞は26日、「オミクロン変異ウイルスの伝播により、伝染病の状況はさらに悪化」と題する記事で「南朝鮮(韓国)ではオミクロン変異ウイルスの大流行が本格化し、1日当たりの感染者数が最近2日間で17万人を超えている」と報じた。
同紙はまた「この地域でのオミクロン変異型ウイルスの感染が2月末から3月にかけてピークに達し、1日27万人の感染者が発生すると予測している」とも伝えた。
労働新聞はこれまで世界各国での新型コロナの感染状況を報じてきたが、最近では韓国の状況、特にオミクロンの感染に注目する一方、内部での防疫強化を求めている。
北朝鮮は、新型コロナ拡散が始まった2020年1月末から、ウイルス流入の遮断を目的に国境を封鎖し、現在に至るまで、感染者は1人も出ていないと主張している。
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