韓国で5~6月が旬のマナガツオの不漁が続いて供給量が減り、価格が天井知らずに上がっている。
韓国で最も多くのマナガツオを扱う全羅南道(チョルラナムド)新安郡(シナングン)の卸売り市場によると、5月30日のマナガツオの取扱量は30匹単位で107箱だった。価格は60万ウォン(1ウォン=約0.1円)台で、昨年の30万ウォン台に比べると2倍ほど高い。
同23日には75箱(1箱30匹)しか扱いがなかった。市場は普段なら午前6時半から正午過ぎまで開くが、最近は量が減って午前10時ごろに終わるという。
仲買人のノ・ヨンギュさん(63)は「値上がりせざるをえない。卸売価格がこれでは、店で1匹5万ウォンになるという話もまんざら冗談ではない」と話した。
マナガツオは最近、乱獲で資源が枯渇しており、毎年収穫量が減っている。地球温暖化によって海水温が不規則になったことも大きな原因とみられる。
魚屋や飲食店では初夏の珍味であるマナガツオを今年は諦めるという客が少なくないようだ。
光州西区(クァンジュ・ソグ)の屋台経営者(63)は「旬のおつまみは必ず食べなければならないというお客さんが、マナガツオの価格が高くて今年は食べられないと残念がっている」と話した。
マナガツオは産卵期を控えたこの時期、身が肥えて栄養が豊富だ。生臭さが少なく味が淡泊で人気が高い。
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