韓国鉄道公社(KORAIL)は28日、先週(18~24日)の1日最大売上高が104億ウォンを記録したと発表した。平日基準日の売り上げが100億ウォンを超えたのは、2021年2月23日以来。ソーシャルディスタンスの緩和で平日・週末旅行客の一般・高速鉄道(KTX)の利用が増えたためとみられる。
このうち収益性の高いKTX売上は63億ウォンで半分以上を占めた。週末の1日最大売上高も100億ウォンを超えた。週末の売り上げは、昨年11月19日(111億ウォン)。新型コロナウイルスの感染力の強い変異型「オミクロン型」が拡散する以前のソーシャルディスタンス緩和によって1度だけ100億ウォンを超えたことがある。
先週は平日417万人、週末322万人と暫定的に集計された。平日は通勤広域列車の利用が多く、KTX利用客は21万人前後で平日と週末がほぼ同じ水準だった。
ただ新型コロナ以前と比べると、依然70~80%ラインにとどまる。拡散前の1日最大利用客は平日458万人、週末428万人を記録した。売り上げはそれぞれ129億ウォン、140億ウォン水準だった。
◇ 累積赤字減への期待
KORAILは今年の売り上げと利用客数がコロナ以前の2019年比80~90%水準まで回復すると予想した。今年第1四半期までは70%ラインに満たなかったが、今月は最大84%ラインまで回復した。春から夏・秋の地域旅行繁忙期に入り、利用客数が急増するというのがKORAIL側の予想だ。
列車利用者が増加するにつれて、累積赤字も減ると見込まれる。KORAILはこの2年間、利用客が急減、1兆ウォン台の赤字を抱えた。2020年の1兆2114億ウォンに続き、昨年は上半期だけ4885億ウォン、年間でも1兆ウォンの赤字となった。今年は5000億ウォン前後の赤字と推定される。
KORAILは利用客数を増やすための多様な策を講じている。最近は観光プロモーションの一環としてKTX列車券とホテル、レンタカーなどのパッケージ商品を披露した。また、コロナ以前、1日数百人以上訪れた鉄道博物館も先週、全面開放した。自治体などと連携して地域観光と連結した旅行商品を出す計画だ。
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