ソウル市中区奨忠洞(ジャンチュンドン)の新羅免税店が、出国する韓国人を攻略するため、ソウル店をリニューアルした。野外芝生空間やカフェ、VIPラウンジなどがあり、オープンラウンジでは化粧品大手アモーレパシフィックとコラボした「流行化粧展」が開かれている。中国人の団体観光が解禁されるまで、韓国人にターゲットを絞る戦略だ。
流行化粧展はMZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)の好みに焦点を当てたもので、1980年代の富裕層を想起させる衣装や小物が用意されている。
華やかなパターンのジャケットから帽子、メガネ、スカーフ、ネクタイなどは自由に羽織ることができ、全身鏡に映して写真を撮ることもできる。
螺鈿(らでん)の化粧台には、当時流行していた色調のアイシャドウや口紅が備え置かれている。6月3日には専門メイクアップアーティストがここでメイクを施す予定だ。
ホテル新羅免税部門MDチームのイ・スル次長は「展示場をレトロな雰囲気にし、ショッピング以外にさまざまな体験ができるようにした。免税チャンネルはこれまでブランドとのコラボなどが弱かったが、今回は議論してアモーレパシフィックと展示することにした」という。
このほか芝生空間には、新羅ホテルが今年、兎年エディションとして発売したウサギ耳の帽子をかぶった大型「新羅ベア」が設置された。ここでは新羅免税店やソウル新羅ホテル、南山タワーまで一望しながら写真を撮ることができる。
新羅免税店はさらに6月、屋上にルーフトップカフェをオープンする予定だ。
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