出前を取って料理を食べたあと「食べ物から異物が出た」とうそを言って、代金の払い戻しを要求する事例が、韓国で絶えない。最近、ある豚足屋がオンラインコミュニティで被害を訴えると、ネットユーザーから次々と対抗策が寄せられた。
ある日、この豚足屋で売り上げが伸びず、経営者は定時より30分早く店を閉めようとしていた。その時、1件の注文が入った。少しでも多く売りたいという思いから、豚足と茶碗蒸し、トビコおにぎりの注文を受け付けた。配達料を含め計4万5500ウォン(約4680円)。
しばらくすると、配達代行の運転手が商品を取りに来た。だが、運転手からおかしな話を聞かされた。「この注文主は『異物が入っている』と言いがかりをつけて、払い戻しを要求することが多い人なんです」
運転手によると、数日前にもあるコーヒーショップで6万ウォン(約6180円)相当を注文したのに「異物が入っていた」と騒いで払い戻しを求めたという。「応じないなら、レビューに悪く書く」と威嚇したそうだ。
豚足屋の経営者は念のため、料理の写真を撮ったあと、運転手に手渡した。
しばらくして「飲食店カスタマーセンター」から連絡が入った。「食べ物から異物が出た。注文主が払い戻しを求めている」という。カスタマーセンターは注文主に「残った食べ物があれば回収する」と申し出たが、注文主は「廃棄した」と答えた。経営者がカスタマーセンターに「その注文主は払い戻しの履歴が多い人か」と尋ねたが、センターは個人情報を理由に回答を避けたという。
経営者はオンラインコミュニティ上に「キャンセル伝票」を公開した。そこには、4万5500ウォン分の決済が取り消されていることが記されている。
「ひとまず払い戻しには応じたが、とても腹が立つ。こんな時、どうすればいいのか」。経営者のこの投稿に、ネットユーザーが反応した。
「ブラックリストを作って注文を受けないようにすべきだ」
「詐欺罪、業務妨害罪で処罰できる」
「被害者が集まって警察に申告してください」
一部には経営者に強硬姿勢を促すものもあった。
「写真まで撮影しておいたのに、なぜ払い戻すのか」
「“レビューテロ”には対抗コメントで対応すればよい」
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