
度重なる故障で一時運航を中止していたソウルの「漢江バス」が、再運航開始から間もない11月15日夜に水上で停止し、乗客82人が救助艇で無事避難する事態が発生した。けが人などの人的被害はなかった。
ソウル市によると、15日午後8時15分ごろ、漢江の蚕室行き第7便の水上バス「102号線」が蚕室船着場の約118メートル手前で航行不能となった。通報を受けた市は、直ちに水難救助隊、漢江警察隊、漢江本部などの関係機関と連携し、午後9時18分までに乗客全員を救助艇により蚕室船着場へ移送し、無事帰宅させた。
市の関係者によれば、事故が発生した船舶には現在のところ破損などは確認されておらず、満潮時に改めて詳細な点検をするという。また、事故原因については「川底に堆積した土砂により航路の水深が浅くなっていたことが事故の要因とみられる」とし、詳細な原因を引き続き調査中という。
今回の事故は、水上観光や通勤手段として注目される漢江バスの安全性への懸念を再燃させた形となった。
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