韓国の食品技術スタートアップ「スウィートドゥ(Sweet Do)」が注目されている。公務員だったカン・ボラ代表が食品の魅力に取りつかれ、才能を開花させてできた企業だ。
同社は、牛乳を飲むと腹が痛くなる乳糖不耐症や肥満・糖尿の人も安心して食べられる植物性代替食品を製造。豆などを利用して動物性たんぱく質を代替できる食品だ。
代表商品として、既存の牛乳・ヨーグルトより植物性たんぱく質が3倍多いヨーグルトや高麗人参や菜の花を活用した100%植物性自然炭酸発酵飲料などが挙げられる。
同社は製品ラインアップ拡大のためソウル大学や韓国食品研究院などと産学連携を進め、植物性たんぱく質の発酵技術、植物性材料の酵素化技術などの特許を確保。2022年には植物性乳酸菌が胃酸に耐えて腸まで届くようコーティングする技術の開発でベンチャー企業登録と企業付設研究所設立認可を獲得した。
高い競争力の理由を尋ねるとカン代表は「断然、味だ」と答えた。「昨年、韓国食品研究院食品技術大賞金賞など4冠を占めることができたのは技術力ももちろんだが、味で審査委員を魅了できたため」と強調した。
世界的なK-フードブームの中、グローバル進出への夢も育んでおり、アラブ首長国連邦のドバイのバイヤーに働きかけ、2021年から輸出販売実績を上げている。
カン代表は「全国の農協が保有している果物、ナッツ、豆類、米、雑穀などの量と農協が持つクレジットカードのデータなどを活用すれば消費者のニーズをより正確に把握でき、より有益な製品を開発できる」と自信を見せた。
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