
韓国で、養育費の支払いを怠っていた元夫が突然、子どもの親権変更を家庭裁判所に申し立てた。専門家は「認められる可能性は低い」とみているが、女性は「娘を奪われるのでは」と不安な日々を送っている。
この相談は、韓国YTNのラジオ番組「チョ・インソプ弁護士の相談所」でこのほど放送された。
元夫は昨年、調停離婚に応じたが、数カ月前から養育費の支払いが停止。その後「親権を自分に移してほしい」と言いだし、家庭裁判所に親権者変更および養育費審判を申請してきた。
女性は「元夫は気まぐれで機嫌がいい時は優しくても、悪くなると突飛な行動に出ることが多かった」という。最終的に離婚し、娘の養育権は母親が取得。しかし元夫は面会のたび勝手に日程を変えようとするなどトラブルが絶えない。
そして今年、突然届いたのが「親権者変更審判」の通知だった。女性は「これまで一度も養育に責任を持ってこなかった人が今さら娘を引き取るとは。あまりに身勝手で驚いた」と語った。
番組のイム・スミ弁護士は「親権の変更は、現在の親権者による育児に重大な問題がある、もしくは子の福祉に著しい影響がある場合に限られる」と説明。
「調停離婚から1年しかたっておらず、母親が安定して育児をしてきたことから、元夫の申し立てが認められる可能性は極めて低い」と指摘した。
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