韓国でフランチャイズチキンの価格が配達料込みで3万ウォン(約3300円)に達するなか、コストパフォーマンスを求めて「スーパーのチキン」を選ぶ消費者が増加し、大型スーパー間でのデリカテッセン競争が激化している。業界では「超低価格」を強調しつつも品質向上に注力した新商品を相次いで投入している。
ホームプラスは9日、新たなカンジョン(甘辛ソースで味付けされた韓国風から揚げ)「ソッソッ」を発表した。2022年の発売以来1000万パック以上を売り上げた「タンダンチキン」と同様に、カンジョンでもホームプラスならではのデリカブランドを前面に出していく。
最近3カ月、ホームプラスのメガフードマーケットにおけるカンジョンの売り上げは、最大128%増加したという。タンダンチキンはホームプラスの食品専門店舗であるメガフードマーケットの売り上げを牽引する代表的な商品となっており、デリカテッセン部門の売上高は昨年比162%増加。ホームプラスのデリカカテゴリー全体も2年連続で2桁の成長を遂げている。
新たに発売される「ソッソッ」は「かまどの味を再現したカンジョン」を意味し、スーパーのデリカテッセンで本格的なカンジョンの味と食感を楽しめることをコンセプトにしている。新商品は「一枚鶏カンジョン」「ハニーチキンカンジョン」「唐辛子風味ピリ辛カンジョン」「麻辣味エビカンジョン」など全6種で、価格は1万ウォン(約1100円)台後半に設定されている。
一方、イーマートも「アメージングデリカ」シリーズ第2弾として、低価格をアピールする「アメージングバーガー」2種と「アメージングハニーチキンウィング」を先月発売した。
「アメージングダブルダブルバーガー」は2980ウォン(約330円)、「アメージングブラックチキンバーガー」は3480ウォン(約380円)と、市販のダブルバーガーの約半額で提供されている。「アメージングハニーチキンウィング」(1パック16個入り)は9980ウォン(約1100円)で、こちらも市販品の半額程度だ。
イーマートは、これに先立ち「アメージングデリカ」第1弾として「アメージング完全チキン」と「アメージング刺身入り麺」を発売。発売から50日足らずでアメージング完全チキンは40万パック、刺身入り麺は5万パック以上を売り上げるなど、人気を博した。
また、ロッテマートもこの競争に加わり、食べやすい一口サイズの「カンジョンチキン」が好評を得ている中、10日に「ハニーアップルカンジョン」と「ハニーソイソースカンジョン」の新商品2種を投入した。
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