2024 年 5月 20日 (月)
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保険会社「2030をつかめ」…保障を細分化して、価格は下げて

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韓国保険業界が20~30代の若年層をつかむために「商品ダイエット」に続々と着手している。保障範囲を細分化し、消費者が「選択と集中」できるようにし、それに合わせて保険料を下げる戦略だ。

20~30代の保険加入者の減少は保険業界の最大の未来リスクの一つだ。保険研究院の「世代別保険商品加入変化と示唆点」報告書によると、最近10年間(2010~2019年)個人型生命保険の年平均新契約件数増加率は30歳未満(-5.5%)、30代(-7.2%)、40代(-3.3%)でマイナス成長を記録した。40歳以下で生命保険に新たに加入する件数が減っているというわけだ。60歳以上(19.8%)と50代(5.6%)で加入が増えているのとは対照的だ。

同期間、長期損害保険商品の年平均新契約件数の増加率も60歳以上(20.9%)、50代(9.9%)、30歳未満(2.6%)、40代(2.5%)、30代(0.5%)の順だった。報告書は「30代の年金保険、変額保険、貯蓄性保険、終身保険、定期保険加入が過去に比べて大きく減った」と分析した。

保険業界では、見通しの立たない未来に備えるよりは、現在の幸せが重要な若年層の性向による結果と見ている。遠い未来の、はっきりしない危険に備えるためにお金を使うのは合理的ではないという価値観が広まっているということだ。前の世代と比べて低い婚姻率・出産率で未来の危険に備える需要自体が減っているという点も原因だ。

保険会社はこのような世代変化を「商品ダイエット」で対応している。保険の設計者が推薦する「百貨店式商品」に加入する代わりに、個人が必ず必要と考える保障を、ダイレクトチャンネルで自分から探して加入する若年層をターゲットにしたのだ。「選択と集中」で保障範囲を減らした代わりに保険料は安く設定する。

KB損害保険が先月発売した「KBダイレクト思い通りのがん保険」は乳がん、肝臓がん、肺がんなど、希望する身体部位別のがんを選択して加入できる。家族歴があったり、自ら危険だと考える部位のがんだけを選んで加入でき、保険料も一般のがん保険より相対的に安い。

サムスン火災の「オンオフミニ運転者保険」も「選択と集中」で保険料を下げた。実際の走行距離に応じて保険料を払うのが特徴であるため、週末だけ、あるいは趣味生活のためだけに運転する若年層に有用だという評価だ。

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