内乱首謀罪の容疑で逮捕された韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弁護人、ソク・ドンヒョン弁護士が今月8日に開かれた保守系団体の新年イベントで、「白骨団(反共青年団)」の代表やメンバーを招待し、紹介していたことが判明した。この団体は舞台上で「反共青年団」と叫び、敬礼するなど、大統領への支持を事実上表明した。
ソク・ドンヒョン弁護士はイベントで「違法な逮捕状に憤慨した若者たちが集まった団体」として白骨団を紹介した。白骨団のキム・ジョンヒョン代表と男女5人のメンバーが舞台に立ち、反共を掲げた。この団体はその後、大統領官邸付近での抗議集会にも参加し、注目を集めた。
白骨団は、1980~90年代の民主化運動を弾圧した私服警察部隊の別称として知られる。このため、今回の白骨団の登場に対し、政治的プロパガンダや分裂を助長する行為だという批判が噴出している。
ソク・ドンヒョン弁護士はユン大統領の親友として知られ、昨年12月から大統領の公式弁護人を務めている。大統領の立場を代弁する場面も多く、先月には「内乱ではなく単なる騒乱」と主張。さらに、新年の保守集会ではユン大統領からの直筆メッセージを披露し、「最後まで闘う」という決意を伝えていた。
キム・ジョンヒョン代表は、今回の招待について「団体全体を慰労する意図ではなく、青年ら全体を励ますためのものだった」と釈明している。
大統領支持者による集会は近年、過熱しつつあり、社会的な問題となっている。18日には、ユン大統領の拘束令状審査があったソウル西部地裁で支持者らによる乱入事件が発生。警察は40人以上を現行犯逮捕し、負傷者も多数出た。
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