小説「パチンコ」の作者で、韓国系米国人作家のイ・ミンジン(Min Jin Lee)氏が再出版を迎えて韓国を訪問した。
「この本は世界中で読まれていますが、私にとっては大切なのは韓国の読者です」
イ・ミンジンは今月8日、ソウル市中区(チュング)の韓国プレスセンターで記者懇談会を開き、こんな感想を口にした。
2017年にこの本を出版した時、読者との出会いと言えば、99%が白人や黒人だったという。「当時の私は何を誤解していたのか、韓国人が私のことを好きではないのかと思っていた」
「パチンコ」は日本の植民地時代から1980年代までの、4世代にわたる韓国系移民家族の人生を描いた物語。韓国でも2017年に出版され、版権契約問題で「パチンコ」は一時絶版となったが、最近、「インフルエンシャル」社から改訂版が発売されている。Appleの動画配信サービス「AppleTV+(プラス)」によりドラマ化もされている。
イ・ミンジン氏は久しぶりの韓国で、「パチンコ」の執筆過程や、次作に関する話を打ち明けた。
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